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2006年08月 アーカイブ

2006年08月01日

パンチエッタ 2

パンチエッタのその後。

本日、塩漬け後の熟成期間を経たお肉を試食してみましたら
思いの外に美味しく出来ていたのでございますよ♪
不思議なことに、しっかりとした塩味がついているのに、
塩辛いということはなく、お塩そのものがお肉と同時に熟成して旨味を増している感じです。


塩漬けの保存目的が、「素材」の長期保存だけではなく「塩」の保存でもあったという説を教えて頂いたのですが、本当にその通りだと実感しました。
昔は、体に必要な塩分を摂りたくても、お塩そのものが貴重品だったはず。。
今のように塩や他の調味料が簡単に手に入らなかった時代、
希少な塩を用いて発酵や熟成をさせることで様々な保存食や調味料を作り出してきたのは、人間の大いなる智慧ですね。


そのパンチエッタを使い、J農園のミニ玉ねぎでシンプルなスープを作ってみました

パンチエッタから出た塩味が、ミニ玉ねぎに しみこんで素晴らしくも優しい味に仕上がりました。
これはまさしく、
パンチエッタとミニ玉ねぎのマリアージュ。

こぶた畑のお肉の特徴は、なんといってもその脂(ラード)です。
臭みは全くありません。というより、この脂身を焼くと美味しい匂いが漂い・・・お腹空きますよ。(笑)
このラードを使って作る野菜のグリルは絶品!

そこで、
パンチエッタとポテトの重ね焼き。


今回のバラ肉にしても、季節毎の旬のお野菜も、お米も卵も果実も・・
その食材を作って育ててくれている友人がいるからこそ頂くことができる私です。
そしてそのお顔を思い浮かべながら頂ける食事ってなんて贅沢なんでしょうね。
作って下さってるご本人達に直接、感謝やお味の感想を伝えることができるんですもの。
本当にありがたいことと思います。

そんなふうに・・美味しい幸せに浸っておりましたところ、ふと
生産者である こぶた畑のYちゃん&K君と、J農園のSちゃん&D君にも
この完成品を食べさせてあげたくなりまして・・・
お肉の熟成味が落ちないうちに「パンチエッタの会」を催したいと思いましたの。
いつも 生産したものは、お客様への宅配が第一優先になる彼らですから、
たまには いつもと逆に、彼らを第一優先に・・・美味しいものを食べてもらいたいな。と思いました。

で、
とっても急な話だったのだけど、
私と同じように、彼等のお肉やお野菜を頂いてるお友達に声をかけて
「みんなで彼等を おもてなししませんか?」とお誘いしましたところ、
みなさんとても快く賛同してくれまして・・・
近日中に「パンチエッタの会」の開催実現となったのでございますよ~。

うふふ。
楽しみだわん♪

2006年08月06日

パンチエッタ 3

本日、いよいよ「パンチエッタの会」開催です♪


今回の声かけに賛同して下さったAさん、Pちゃんが、
美味しい手料理&パンで生産者の若者達のおもてなしをして下さいました♪^^
もちろん今回、使用したお野菜の殆どが J農園で収穫されたものですよ。


まずは
Pちゃんが この日のためにと持参してくれたお酒で乾杯♪
PROSECCO」(イタリア/ヴェネト)

私は、今日はじめて頂きましたが、実にかるくて さっぱりしたスパークリングワインでした。
夏のお祝い事には、シャンパンよりも こちらの方が いいかも。。。お気に入り♪

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2006年08月08日

今宵満月

世の中すっかり真夏日和。
夏みたい。。
夏だ。
台風きてるし。

こちらの更新怠っておりますが、元気です。
メール下さってる皆様・・・ご安心くださいませね。^^

でも、

びみょーに・・・してるの。

更新。

気まぐれ&順不同ですが、地味にちまちまUPしております。

月別アーカイブでご覧くださいまし。

2006年08月10日

紅い月

お正月以来、久々に息子がやって来た。
友達とふたり、明日の早朝から青春18切符の旅に出るらしい。
待ち合わせが小田原駅なので、新横のアパートより私の所に泊まったほうが近いからと・・・言う。
ふーん。
でも、
久しぶりだから、好物の餃子でも作ってあげようと思うアタシって、まるで母みたい。(母です)
若いわりには 肉系が苦手な子なもので、他の料理も野菜中心。
これまた大好物の 夏野菜のチーズ焼き(パンチエッタの会に出したものと同じ)と、
オクラのおかか和え。じゃが芋の甘辛煮。セロリの糠漬け。

でも、昼間は仕事に追われて調理する時間がなく・・・
ま、いつもウチに来るのは深夜だし・・・夜から作っても大丈夫よね。と思いながら、
夕方過ぎて買い物へ出かけると、息子からメールが入りました。

「8時頃に○○駅につきま~す!」

―― は?はちぢ?

その時すでに、7時を回っており・・・・。(*-゛-)ウーン・・

大急ぎで買い物をすませ、ダッシュで帰宅。
お米研いで電器釜にセット。
夏野菜切って、オーブンで素焼き開始。
ぜぃぜぃ。。
なんてしてるウチに、迎えに行く時間となりました。。。
仕方ない、餃子は一緒に作ろう。てか、手伝わせてやるぅっ!!!

息子を迎えに駅まで行く途中、車の中から見えた月に驚きました。
凄まじく紅くて 大きい月だった。
不気味だったわ。。
なにか出そうだわ。。
ダダダン、ダダダン、ダダダン・・・・
て、
ちょうど車の中で聴いてたのが、

「THE BEST OF GODZILLA 1954-1975」

知る人ぞ知る、私の愛聴盤ですのよ。
初代ゴジラの音楽は 鳥肌モンです。いつ聴いても ぞくぞくしますの。
I LOVE GODZILLA ですの。
で、
モスラ~ヤ、モスラ~♪と名曲モスラが流れ出したタイミングで息子と合流。
彼は、車に乗り込んでくるなり
「ねーさん・・・、モスラですか・・・」と、、冷やっこい視線。
流石我息子。
アタシ好みのリアクションだわ。さんくー。
だから、お礼に歌ってあげたの~♪
モスラのフルコーラス♪

ドゥンガカサークヤンッ インドゥムゥ~♪
ルストウィラードッ~~~(ナニモノかに憑依された母一名)


息子ったらどうしちゃったのかしら、、、
「・・・ねーさん、元気そうでよかったッスネ。」って、言ったきり頭抱えてたわ。ほっほっほ。

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2006年08月11日

たまには...今日のウチに今日のコト

...ということで、


きょう、あしがら農の会から届いたお野菜です。
うれしい夏野菜のオンパレード。
ゴーヤは、Cさん作。
モロヘイヤ、オクラ、ミニトマト、茄子は、S&Dの J農園作。


美しいです。
うれしいです。
美味しいです。


こちらは、先週のトマトの袋に入れてあったオマケのバジル。^^
少ししなびていたけど、水につけていたら復活。


そうしたら・・・



根が出てきちゃいました。

水耕栽培?

なんだか愛着が湧いてつまんで食べるのがしのびなく・・・^^;

このまま土に植えてもいいのかしらん?
どうすればいいの?

2006年08月12日

いきるちから

朝起きて、台所に行くと テーブルの上に置いてある
水挿しバジルの葉の下に ちょいと大きな水溜りができておりました。
昨夜は、なかったよ。水溜り。

よく見ると、バジルの葉先に小さな水滴が。

よくよく見ると、水滴が微妙に膨らんでってる。

そして・・・膨らみ続けて・・・


このあと、

ぴちゃ。

と、落ちました。

うーん!
すごいなぁ。
新しい水を どんどん吸って 体内の水を入れ替えてるのかな?
すごい勢いでお水飲んでるってことだよね。

あ?

・・・てことは、

この水溜りって・・・


バジルのおしっこ?


。。。


閑話休題。


ちょいと感動したの。

このコは、生きてるってことよね。

根っこと切り離されても。。

生きてる。

根っこを新たに生やして

生きてる。

すごいね。生きる力。生命力。


生命力といえば・・・
もう随分前に、妹から貰った ミツバも・・・

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2006年08月13日

THE 餃子

作った餃子の残りの餡を包んでしまおうと思ったところで、
そういえば、若者向けに 少しだけ塩を多めにしていたと思い出し・・・
新たに 1/4カットの白菜を刻んで、混ぜ込みました。
(具材=こぶた畑の挽肉300g、きゃべつ1玉、ニラ2束半、しょうが1片、プラス、白菜1/4玉。)
私はもともと 自然な甘味の出る キャベツ派だったのだけど、
そこにサッパリ甘味の白菜をミックスさせることで、 より美味しくなると発見。
これは、完全自己流なのですけどね・・・
キャベツは、粗みじんにして軽く塩もみしたものを 茹でて絞って みじん切り、
白菜は、みじん切りしてから塩もみ。
手間は増えるけど、そのぶん 旨味も増えるのはたしか。^^
それぞれの野菜に合った下拵えをすることで、美味しさを引き出せる感じがするの。

ということで、包んだ餃子の総数・・・200個也。
あ、私が作るのは 一口餃子だから普通サイズなら100個くらいかな?


餃子って、材料費は安いけど 作る手間がかかるわよね。。
同じ手間なら少量よりも、大量に作ったほうが断然 美味しい。
あぁ・・・冷凍保存できるってありがたいわ。
でも
ウチの冷凍室、生の餃子を100~200個も 整然と入れられる程広くないから、
最初に 冷凍室の温度調節を 最強にして・・・、
20個ずつ、包んでは金属トレーに並べて、即!冷凍室へ。
次の20個も、同じように金属トレーに並べて 先ほどのトレーに重ねます。
そして、
また次の20個を 入れる時に、最初の20個をトレーから 冷凍用ビニール袋へ ザザッと移すのです。
こうして袋へ移すことで、大量の餃子も 冷凍室の空間に適当に納まってくれちゃうし、
この時点で、餃子の表面が凍っているので、型崩れの心配もありません。


しかし・・・

ここまでして、餃子作ってるアタシって・・・


ナニ?

でも・・・・


また食べちゃった。ほっほっほ。


2006年08月15日

お腹いっぱい

こぶた畑のお二人から、彼らの作った「柿酢」を頂きました。
これは、渋柿をまるごと じっくりと発酵させて作った本物の酢。
その一滴一滴が柿そのものの果実酢です。
さっそく舐めてみると・・・美味しい!まろやかな酸味がとても上品でびっくり。

今日は、お友達Jが餃子を食しに来ることになっているので、この柿酢で前菜をつくることに。

右の二品の、辛子酢味噌と 塩くらげの味付けに 柿酢を使用。

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2006年08月16日

線香花火

先日、買い物に行ったスーパーで たくさんの花火が売られてた。
その中に「純国産花火」なるものが2種類あって・・・購入。
それと一緒に、これは中国産だけど「線香花火」が単品であったから、これも購入。
この線香花火が、先日やったものと大違いに 火が長持ちして綺麗だったの。
また買ってこようっと。^^


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2006年08月17日

雲の垂込める空

今日は なんだかあちこちで、パトカーや救急車のサイレンの音がうるさい。
断続的に 何度も聴こえてきこえてくるんだけど・・・事故?
そうしたら 今度は「酒匂川の上流で○○しています。」と町役場の放送。エコーがかかっていて○○の部分が聞こえない。
続いて、バタバタバタと、ヘリコプターの音。いったい何機飛んでるのさ。
私は今朝10時に寝たってゆーのに・・・まだお昼過ぎだよぉ。(T^T)
寝てらんないよぉ。と、独り言さえ虚しく・・。
外へ出て空を見上げてみると、ヘリコプターが なんかとっても低く飛んでて・・旋廻してる・・・。その数、3機。遠くに もう1機発見。
酒匂川の上流方面と河口方面に行ったり来たりしている模様。
やっぱり事故でもあったのかしら?

これ 警察コプター?取材コプターかな?


でも・・・
この音と振動は、臨場感ありすぎて本当に心臓によくない”気”がする。
なので効果音にして 気分を紛らわしてしまおう。
と、聴くのは もちろん、
「THE BEST OF GODZILLA 1954-1975」
CD内の ヘリコプターの音と現実のヘリコプター音が重なって、
ゴジラが 今にも出てきそうだわ。

映画の中で、ゴジラを退治しようとするのは自衛隊じゃないのかな?
だけど、この輸入版CDには、劇中の自衛隊マーチを「Army march」って書いてあるのよね。
外国から見れば自衛隊も普通に Army なんだよね...と、こんなところで苦笑い。
円谷プロさん、どーしてこのまま黙ってるのー?と言ってみたくなる。
ところで、この曲の日本語原題はなんなんだろ?

はい。
自分で調べます。 _(‥;¢

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2006年08月18日

暮の秋

空には

夏の雲が浮かんでいるのに

ひんやり...風が吹き抜けていく


光の色が

風の匂ひが

秋になる

2006年08月19日

レンコン畑でつかまえて

Sちゃんから、蓮の花が咲き始めたと聞いたので、さっそく咲いているところをみたくて・・・
早朝より行ってきました、J農園の蓮根畑。

白く、ひたすら白く咲いていました。

私が写真を撮り始めたのは午前6時前。
だけど、お散歩中の方や、農作業の方々が 次々に声をかけてくれてくれました。
ほんとに、もう すんごい勢いで 声かけられちゃいます。
写真撮ってるひまがない。
でも、
「きれいでしょー?すごいでしょー?」と、みなさんが自慢してくださいます。

すごいね。
地元の皆さんが 自慢したくなる畑だなんて。

ついでに、「ここの野菜も買ってあげてよー!美味しいよ。」と、宣伝までしてくださいます。

すごいね。
ふたりのことを 皆さんが見てくれてて、応援してくれるんだね。

でもって、
みーんなが、ふたりの自慢を してくれちゃたりするの。


私は、
そうですかー。ええ。あら、そうなんですかぁー。なんて、
ひとしきり皆さんのお話を聞いてて、聞き終わると また次の人が来て・・・

結局、
最後まで ・・・

「その ふたりの友達です」と

言えませんでした。(爆)

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2006年08月20日

たまにはカレー

この数日、仕事に没頭しているためか夏バテのせいか・・・
ついつい食事を忘れてしまうアタシ。悪い癖です。
これじゃ、せっかく戻りつつある体重がまた減ってしまうではないの!?
忙しくても、食事の度に作らなくて良いメニューって・・・?
ふむ・・・。
で、冷蔵庫を開けると、トマトとナスがいっぱい。
配達のものに加えて、ふみおちゃん家から貰ったものまであって・・・食べきれてない。
このままじゃみんな萎びてしまうわ。もったいない。
嗚呼、がんばって食べなきゃ。
なにか作んなきゃ。
・・・
大量のトマトとナスを使って 作りおきできるメニューといえば、やっぱ・・・カレー?よね。
生姜も大蒜も各種スパイスもある。
てことで、さっそくカレー作り開始!煮込んでる間に お仕事できるし。
ことこと ことこと。
うーん!部屋に漂うカレーの匂い。
これだけで、食欲が湧いてくるから カレーって不思議。
そして二時間後、出来上がったカレーを一旦冷まして、味をしみこませました。
それぞれのお野菜の水分で、水を足さなくても充分スープがあり 素材の力強い味も出ています。

だけど、
どうもここしばらく夏バテのせいか、ご飯粒を食べる気にならないので・・・
カレーのみと ひんやり冷やしたブロッコリーサラダで、いっただきま~す!

美味しいよぉ~♪(^o^)
思ったよりスパイスが効いてて辛かったけど、夏バテには効きそう。
たまには、カレーもいいね♪

だけど・・・こんなんお鍋いっぱい作って、食べきれるんかいな?>アタシ ^^;

2006年08月21日

宣伝

懐かしい九州時代の元同僚から、ポストカードブック出版のお知らせが届きましたので、
宣伝なんぞいたしますわね。


「ん !?」 河野一夫著 新風舎
amazonでも注文できるそうです。


こうして友達が「やってるぞー!」って、郷里から発信してくれるのは とっても嬉しいことです。
皆でワイワイ騒いでた頃とは、もちろん それぞれ環境は変わってしまったけど
たとえ何年ぶりに会っても・・・
会うなり、すんなり当時のように 羽交い絞めしてくる友達って・・・ この職場の仲間達だけかも。(笑)

ええ。
されてたんですよ。羽交い絞め。
それも、突然。
そして押し倒されて、カウントとられる。

だいたいあの職場は、スキを見せると何されるかわかったもんじゃなくて・・・
後ろからの足音や、すれ違いざまには要注意。
当時、とっても豊満だった私のお尻はターゲットの確立高く・・・。
人が必死で電卓叩いてる時に、サッと手が伸びてくるんです。気配だけど。
だから電卓叩いてる途中の手で、パンッ!!と、その手を叩き払ってまた電卓に戻るんです。
向こうも黙ったまま「ふ」と笑って席に戻っていくんですね。
常に真剣勝負。
是日常也。
知らない人がここ読んで想像すると、すっごいセクハラ会社よね。(笑)
でも 誤解しないでねー。セクハラ ちゃいますー。
毎日「勝った」「負けた」と 涙流しながら笑い転げてたもんね。
私のアルバム最多数を誇るのは、学生時代よりも何よりも この会社時代。
写ってるほとんどが、日常のオフィス内で・・・皆が・・・・・乱れてる。
いま思えば・・・セクハラよりこっちが問題じゃないか?

2006年08月25日

季節限定

お土産に頂きました。
崎陽軒の季節限定「いかシュウマイ」

ぱっと見た目には、表面に見えるグリーンのものが「グリンピース?」と思ったのだけど
切ってみれば、そこには枝豆と、白いイカの身がいっぱい詰まってて とても涼やか。

冷やしたままでもイカの香りが口いっぱいに広がります。
枝豆とイカの歯ごたえも絶妙!
うーん。さすが季節限定。
おそるべし崎陽軒。

で、
お土産のお返しに食べて頂いたのは、私の定番 ゴーヤチャンプル。
だけどスパムも豆腐もなかったので 卵とゴーヤだけのシンプルチャンプルね。(笑)

でも私は、このシンプルチャンプルが一番好きなんです。
ゴーヤも卵も 油との相性がとても良いし、ゴーヤが苦ければ苦い程美味しい♪

毎夏、私の夏バテ防止に欠かせないゴーヤ。
サラダ、お浸し、糠漬け、チャンプル、ゴーヤを挟んだ豚カツも美味。
子供の頃は大嫌いだった苦味が 今ではこんなに大好き・・・味覚って不思議。

2006年08月29日

スキレット

本日の賄食は、じっくりと蒸し焼きにして甘く仕上がった 玉ねぎと大蒜、オクラがメイン。
どれも Sちゃんのお野菜。
ステーキ用のお肉は、紹興酒に漬けたおかげで とっても柔らか。


もちろん、もともとの お野菜の力があるからこそシンプル調理が生きるのよね。
そのためにも、どーしても欲しかったフライパンがコレ、
LODGEのスキレット


鋳物だから重い!のは覚悟の上。
ほんとに重い。
でも、これは使い込めれば一生ものだと、スキレット先輩も仰っておりました。
私、金物屋の娘ですもの、頑張って使い込ませて頂きますわ。w
これで焼く目玉焼き・・・なぜか、めちゃめちゃ美味しいのよね。

お肉も ちゃんと中まで熱が通ってるのにこんなにきれいに焼けるの。


調理道具のおかげで お料理が楽しみになるって、楽しいね。^^

2006年08月30日

海老好き

大好物です。
海老の豆豉炒め


私、やっぱり海老が好きなんだわ。と、再確認。。(蟹も好きよ)


じつは私、昔むかし
とある海老養殖会社のご子息とお見合いしましてね・・・
お見合いの話が来た時点で、その気もない私は お見合いなんかする気もなくお断りしたんです。
でも、仲人さんが
「せっかくだから、アチラご自慢の車海老だけでも食べてから断ればいいじゃないの」と
仰いましてね、
ええ、行きましたわよ。簡単に。車海老に釣られて。
だって、ただの海老じゃないんですもの。。車海老よ。
大好物の ひとつだったんですもの。

数日後、
お見合いの席には、期待の車海老のフルコースが座卓一杯に並んでおりました。

嗚呼!これよコレ!なんて素敵な光景!

そこには車海老しかいないの~♪

車海老だらけ。
車海老三昧。
車海老天国。
酒池海老林。

この光景を見るために、これをお腹に納めるために・・・当日早朝から
ここぞとばかりに、私に晴れ着を着せて飾り立てる母に文句も言わず、
どんなに帯を締め付けられても、帯の間にタオル一枚忍ばせてガマンした私。
死ぬほど海老を食べたいが為に捨てたわ。>自尊心。
ここまでして 当日ココに、車海老が並んでなかったら お膳ひっくり返してたと思う程に、
私の情熱は車海老に注がれていたの。

お見合い開始

・・・仲人さんが色々喋ってる間も、私の目は海老に釘付け。
お願いだから・・・はやくしてっ!
私は海老を食べに来たのよ!食べたいのよっ!海老っ!というオーラを 発散し続け・・・
それに気付いたのはアチラ家のお母様でした。さすが女将。(お母様がこの料亭の女将デシタ)
「まぁま、お話は食べながらの方が弾むでしょうし、そろそろ頂きましょう。」
ということで、私の食指は留まることを忘れ・・・
お喋りには、相槌だけは忘れずに・・・(仲人さんとの交換条件)
ひたすら食べました。
帯の間のタオルも 中座して抜き、食べ続けました。
だって、天ぷらにしても塩焼きも煮物も しんじょも、その火の通し具合が抜群で、
海老の香りが不思議と強烈じゃなく その身の柔らかさが「どうすればこんなに柔らかく火を通せるんですか?」と聞いてしまう程、美味しかったんですもの。
もちろん、お寿司も 特製海老しゃぶも堪能しました。
海老の踊りは、 女将が剥いて下さる前に 自分で剥いて食べ始めてしまいました。
この活き身がまた なんともいえずに甘くて、私は感嘆の声を上げ続けましたの。
女将も仲人さんも、「これも如何?」と御自分の分を差し出して下さいましたけど・・・
でも、もう本当にお腹一杯だったから お断りしました。
そしたら、それは全部 お土産に包んで下さいましたわ。ほっほっほ。

あぁお腹いっぱい。
なんて幸せ。
至福のひととき。
にこにこ。
この日一日で、一生分の海老を頂いた気がします。
ごちそうさまでした。

「じゃあそろそろ、若いお二人だけでお茶でも飲んできたら?」
って、定番の台詞が聞こえて我に返った私。
その定番台詞が いまこの現実に、
自分が言われてるってことが可笑しくて・・・ぷぷっと噴き出したら一斉大爆笑。
(私が始めて笑顔の対応したことに、皆さんホッとしたのだと、後日判明。)

で、初めてこのとき、私はお見合い相手の方をまじまじと見たような気がします。
覚えてないけど・・・、顔。
定番のお庭散歩とティータイム。
でも、何を お話ししたか・・・覚えてないけど・・・、話。
アチラがとんでもない成金&悪趣味ボンボンだった事に呆れたのだけは覚えてる。
だから帰宅後に即、仲人さんに お断り。破談。
すると、
「断ってもいいから、海老料理だけでも食べにいらっしゃい」と言ってた仲人さんてば、
「どうしてこんなに良いご縁を断るの?!断る理由が無いじゃないの?!」と、手のひら返し。
あるわよ。
断る理由なんて。いくらでも。と、ブツブツ言ったら
「正直に言ってちょうだい。どうしたの?何か気に入らないことがあったの?」と言うから
正直に・・・
「だって、あのヒト馬鹿だもん。私、嫌いなんです、馬鹿。
お金持ちの親に甘やかされただけの ただの馬鹿。あんな馬鹿。」と、バカバカ馬鹿連呼。
「そんなにバカじゃ仕方ないわね。。」と仲人さんも諦めた。
だけど、ウチの母はしばらく
「バカくらい、ガマンできないの?海老食べられないのと どっちが嫌?」と、ほざいておりました。
でもって、
「そりゃアンタはいーわよね。死ぬほど食べたんだから。」と、ブツブツ。
はい。
食べましたとも。死ぬほどね。ほっほっほ。

それから数日後、仲人さんよりお電話。
アチラのお母様(女将)が「どーしても!ウチの嫁に来て欲しい!」と諦めきれないとのお話し。
女将は、お見合いというシチュエーションを 全く無視した私の食べっぷりがお気に召したご様子。
普通じゃない私を気に入った女将に、普通に断っても諦めそうにないと判断した仲人さん、
私の「馬鹿連呼」を そっくりそのまま伝えたそうな。>最終兵器。
しかし・・・
その最終兵器の馬鹿連呼爆弾までもお気に召したご様子で・・・。
「うちのバカ息子に、バカって言えたヒトは今までいなかった!ぜひウチの嫁になって!」って・・・。

この・・・ 馬鹿親子。


てことで、私はその後一切のラブコール(from女将)を シャットダウンしましたの。

アレ以来、この二十数年間・・・
海老を見ても、さほど食したいとも思わずに過ごして参りました。
でも、最近また海老好きが復活。

私が あの時食べた海老・・・一生分じゃなく、25年分だったのね。

四半世紀分。


意外と少なかったわね。

雨音

午後から降り出した雨。

どんどん強くなっていく雨音を聞きながら 降る雨を 眺めてた。

萱葺きの屋根に降る雨の音は、とても静かで深い音がします。
この音を聞いていると、時間を忘れ、何も考えず・・・ただここにいる 私になる。
そのときだけ
神様がとなりに座っているような・・・
一緒に 雨を眺めているような・・・
そんな感じがして
もうしばらく このままでいたくなる。

いいですか?ってきいて
「好きにおし」って笑われたような気分。
だから
安心して、雨音を聞いてられた。

ひさしぶりの神様達との時間。

そんな感じの雨の午後。

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