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一気に読んでしまった三冊。
平野威馬雄【隠者の告白】
太宰治【人間失格】
夏目漱石【こゝろ】
いやはや。なんつーラインナップでしょ。
いずれも濃い、濃すぎる小説。
そろいも揃って底辺に流れる「恥ずべき己」というものが見事にシンクロ。
疲れこそしなかったけれど、久々に小説の中に入り込む夢を見た。
三冊の内容が入り混じった世界で、それぞれの独白が自分のもので・・・
気が狂っているのかもしれない自分が、ただじっと水の底のベッドに座ってるだけ。
気が狂っているのかもしれないとする肯定に、ぞくっとするような快感をおぼえながら
その途端に、とてつもない自己嫌悪が働くんだけど、狂えない自分を嘲笑してもいる。
どちらも自分であって自分でない。全部が自分。
十代、二十代に読んだ時には感じなかったものが生まれて、それに救われて・・・。
隠者の告白を この歳になって読んだのは正解だったのかもしれないと思います。(笑)
でも、隠者の告白以外の2冊は若い頃にも読んでるのだけど
今回は”葉ちゃん”にも”私”にも全く違った面を見せられてしまった気がする。
若い時は二度と戻らないけど、
若い頃に読んだ本は何度でも読み返せる。
その本を読んだ頃の自分と再会できる。そう、恥ずべき己と。
ただいま年末年始のお仕事で超多忙中。世間様の波に揉まれております。
てことで、
こちらの更新を怠ったまま放置プレイ中ということで、
その官能に打ち震えていらっしゃる皆さま・・・もうしばし打ち震えておいでくださいまし。
忙しいというだけで、私はいたって元気に過ごしておりますのでどうかご安心下さいませ。
食べるものも たっぷり食べておりますのでご安心下さいませ。はい。
牡蠣とかカニとかアレとか・・・。はい。
ほっほっほ。
(殴)