2007年03月02日
Pizza!
先日 横浜にて、Pizzaの本家本元ナポリピッツァを いただいてまいりました。
そこは 厨房を囲む コの字型カウンターがメインの小さなお店。
カウンター中に見える薪窯やスタッフの仕事を間近に眺めながら、
焼き上がるピザや料理を食べられる。
このカジュアルな臨場感がなかなかに・・・美味しい時間を盛り上げてくれちゃいます。
ピザの焼き上がりを待つ間、スタッフおすすめの一品料理を。
ピザがメインのお店なので、一品料理といってもサイドメニュー的に量もお値段もリーズナブル。
これだけでも、美味しいものを チョットずつたくさん食べたい私にとってポイント高し。
写真は、上に乗ってた卵黄をつぶし混ぜ合わせたあと。。
グリーンアスパラとパンチエッタの相性バツグンで美味しかった♪
タコとアンチョビのオイル焼き(写真無し)も ビールにピッタリ♪
ほどなくして 一枚めのピザが登場!
マリナーラ
美しい!
美味しそうな焼き上がり!
猫舌の私ですが、ふーふー言いながら、ぱくっ!
んで、
なに?
このピザなに?
・・・・・・・
しばし沈黙におちいる。
沈黙のまま、ぱくぱくっ!と一気に食べる。
お・・・おいしすぎる。
ピザって、こんなに美味しいものだったの?
さいごに口に入れた縁側の生地に・・・私は たまらず歓喜の地団駄。
ふっくら膨らんでいるのに外はサクッ、中はもちもちとしたこの食感!
噛めば噛むほど溢れくる香ばしさと ほのかな塩味!クセになりそ。。
ピザって、その生地こそが味を左右する食べ物だったのね。
頭じゃ解っていたつもりだけど・・・。
ここまでだとは思ってもいなかったわ。
私がこれまで食べていたピザってなんなんだろ?
この瞬間、私のピザに対する概念が、まったく変わってしまいました。
本物の味に出会うって、大切なことよね。
もう戻れないわ。
しみじみ。
そのあまりの美味しさに 嬉しくて小躍りしたい気持ちを抑えつつ・・・
メインの ピザへ行く前に ワインで軽く小休止。
レバーペーストも美味しかった。
カウンター内では、3人のスタッフが それぞれの持ち場に徹しています。
コの字型カウンターなので、その仕事ぶりがお客全員から 丸見えなのだけど、
店内満席 次々にオーダーが入る中でも、それぞれの動きに無駄がなく 流れるような仕事ぶり。
眺めているだけで気持ち良い。
けして広くない場所で、最小限の人数で作業効率が最大限に生かされてるって、
その為の下準備が きちんとされていなければ出来ない事なんだよね。。
スタッフの中の唯一 接客担当(?)のおねーさんがこれまた素敵。
テキパキと お客のオーダーを捌きながら料理の説明やオススメ紹介してくれる。
窯の中で今 焼かれてるピザの行く先も把握してる。
ちょいとダイナミックな雰囲気もなかなかよろしくて・・・尾だ鞠亭スタッフに引き抜きたかったわ。(笑)
そして、
二枚目のピザ焼きあがり。これが本日のメイン♪
マルゲリータDOC(ドック)
水牛のモッツアレラチーズが使われているのが「ブーファラ」ですが、
「ドック」は、その水牛のチーズが倍増されてるんですって♪2倍よ♪きゃー♪
嗚呼・・・
本物に出会えるって・・・感激。
生きててよかった。
ひあはへ~~~♪
おかげさまで、この日はまたもや満腹中枢が壊れましたわ。
ほっほっほ。
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2007年03月01日
おかえり!
昨日は、久々に友人の 内藤順司と会う。
彼は、今年はじめにスーダンへ行った。
スーダンにて医療活動を行っている「NPO ロシナンテス」 http://rocinantes.org/ の
理事長・川原尚行医師という人に「興味をもった!」と、単純明快な理由で。
単純明快だけど、そのままずばり!でもあるわけよね。。
そうして 内藤さんは、ひたすら自分の気持ちの向いている方向へ行く!と
準備期間を経て、渡航してしまったのでした。
そして帰国。
帰国報告メールに添付してあったお土産の写真は、現地の少女の横顔。
私は この写真をみて、しばらく動けなかった。
なんだか彼がスーダンに行ったってことがすごく納得できた気がして・・・腑に落ちた。
んで、「おっかえりー!」と写真に向かって言っちゃったわ。(笑)
スーダン土産の「ハイビスカス・ティー」を飲みながら、ひとしきりスーダンの話を聞いてたら
あっという間に時間が経ってた。
「んじゃ、続きはHPで読んでね」って・・・(笑)
ということで、
スーダン日記は、内藤さんのHPに順次公開されていますので
是非ご覧になってみてくださいまし。
内藤さんが撮る写真はほんとに素敵です。私は彼の写真の大ファン。
しかし・・・
私の知る限りじゃ、ただの酔っ払いオヤジなんだよね・・・。ギャップありすぎ。(笑)
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2007年02月23日
貝かい?
本日は、J調理師會・青森支部より生井 貝(うまい かい)さんが、おいでくださいました。
生井貝さんが腕を揮う為に ご持参の食材は・・・
新鮮な陸奥湾産の活ホタテ貝と、天然活アワビ でございます。
ほぼ全周を山に囲まれた青森県の陸奥湾。
そこに注ぎ込んでいる大小合わせ約200本の川が
大自然のミネラルを陸奥湾に運び続けています。
そのミネラルの豊富な陸奥湾に育まれたホタテ貝は、
甘味成分であるタウリンを豊富に含みその量は他県産を圧倒しているそうです。
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2007年02月18日
春の香
アップしていない下書き日記がまだ山のようにあるのですが・・・
ええ、もちろんヒンシュクものの食いしん坊シリーズよ。
そちらは追々アップしていきますからね。お楽しみにね。ほっほっほ。
てことで、
本日は、季節を逃さぬように梅の写真をば・・・。
いつもより花が早いと聞いて、慌てて曽我梅林の梅まつりへ行ってきました。
数年前にも掲載した、ホサカさんちの枝垂れ梅でございます。
↑
天辺の枝が・・・串だんごに見えるの 私だけかしらね・・・。^^;
毎年、本当に見事な枝振りです。
今年もまた会えてよかった。^^
そしてこちらは、近くの梅林。
満開を ちょいと過ぎた頃という感じでしたが、これだけ咲いていると壮観です。
あたり一面に ほのかな梅の香も漂い、気持ちがどんどん春に寄り添っていきます。
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2007年02月14日
バレンタイン
ROYCE'の生チョコは普段でも人気商品。
日本人の口にあう程好い甘さも人気のヒミツだと思うけど、特徴はその口溶けのやさしさだと思う。
そのROYCE'のチョコの中でも
特にオススメなのが、バレンタイン限定商品の【プレシャス】。
去年注文しようと思ったら、申し込みに間に合わず断念。
それで今年こそ!と購入期間をチェックして注文することができました。
「賞味前に冷蔵庫から出して室温(20℃)に近くしてお召し上がりください」と説明書付。
陶器に入っていて、スプーンが2本ついてる。。って、オシャレ♪
蓋をあけると・・・これまたオシャレで食べるのがもったいなくなる。
部屋が寒くて、なかなか20℃という訳にはいかなかった。。
けど、蓋を開ける前からチョコレートの香りがして・・・
もうこれだけでも充分に お酒が飲めると思ってしまう。(笑)
チョコレートが二層になってるのがわかりますよね。^^
上のチョコレートに入っているのはイタリア産の赤ワイン。
下のホワイトチョコレートにはオーストリア産の貴腐ワインが入っているのだそうです。
だけど、その存在がとても控えめで、
熟成された深みのある味わいが、かえって上品な甘さを引き立てているようでした。
上だけ、下だけ、と別々でも、両方を一緒に食べても美味しい。
その甘さと香りを残して、ふわぁ・・と消えてしまう口溶け感・・・。たまりまへん。
美味しかったぁぁあx~。
え?
バレンタイン限定チョコを 一人で食っちまったのかって?
ほっほっほ。
おだまりっ!!!
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2007年01月27日
モツ鍋と・・・
モツ鍋、尾だ鞠亭では初登場ですわね。
福岡の名物料理、家庭料理にもなっている鍋です。
調理も簡単で美味しいですから、新鮮なモツが手に入ったら手軽に作ってみてはいかがでしょう?
材料は、モツ、キャベツ、ニラ、にんにく、鷹の爪。
スープは、市販のモツ鍋スープ(味噌味・醤油味)がスーパーでも売られているようです。
でもやっぱり
自家製スープ(和風出汁と、鶏がらスープを合わせてから 醤油or味噌で味付け)の方が、
断然美味しいですよ。^^
新鮮な牛モツだと下茹で1回だけで、臭みは充分取れますよ。
コラーゲンたっぷりの小腸と、見た目はちょっとグロテスクだけどコリコリ食感がたまんないセンマイ。
スープをひいた鍋にモツを入れて、その上に大蒜スライスをパラパラいれて
あとは・・・鍋からはみ出るくらいにキャベツとニラを山盛り、てんこ盛りにします。
その野菜が、しんなり鍋の中におさまるころ、モツも食べごろなのです。
スープと一緒に取り分けて、柚子胡椒などを添えて召し上がれ。
と、
もちろん本日のメインは このモツ鍋。
だけど、これだけじゃヘルシーすぎるかもしれないわねぇ・・・と、
ご招待したお友達が心配してくれましてね・・・・差し入れがありましたの。
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2007年01月21日
タルタルステーキ
本日は、熟成した馬刺しを使いまして タルタルステーキを頂きました。
実はこの為に...某国某尾だ鞠亭主にしか連絡のとれないといふ
I・C・A(インターナショナル調理師アソシエイション)の創始者にお願いしましてね...
こちらに加盟中の J調理師會・モンゴル支部より J・嗎(マー)さんにお越し頂きましたのよ。
え?I・C・Aを ご存知ない?あらま。それはそれは・・・。
でね、
昨今は牛肉が主流のタルタルステーキも、本来は馬肉で作っていたものなんですって。
J・嗎(マー)さんが ウチの馬刺しの熟成具合に感動して、
調理しながらタルタルステーキのルーツをご教示くださいましたの。
嗎さんのお話によりますと...
タルタルステーキという名前は、モンゴル帝国の遊牧民たちを指す「タルタル人」が由来。
そのタルタル人が遠征の際に連れていく馬は、一人で数頭。
多くの馬を連れていくことで乗用はもちろん、乗り換えながら軍の食料にもしていた訳ですね。
しかし、もともと乗用の馬なので、食用に飼育された馬肉とは違って
非常に硬く筋の多く食べにくいものだったらしく、
刀で細かく切った肉を入れた袋を 鞍の下に置いて馬に乗り、
自分の体重と馬の運動で潰してから味付けをして食べる食習慣があったと言われます。
人間と馬の体温に挟まれて時間をかけて...って、
いくら香辛料を使ったといっても生で食して大丈夫だったの?と疑問に思いましたら、
基本的に馬は体温が高く、その筋肉中には寄生虫等の非常に少ない動物なのだそうですよ。
なるほど~!と思いました。
たしかに尾だ鞠亭では、馬肉の保存には気を遣っておりますが、
それでも他の生肉に比べるとかなり長い間、問題なく生食できるのです。
熊本人が馬肉を食べるようになったルーツが見えたような気がしました。
そう。モンゴル帝国のタルタル人によって もたらされたものなんです。
このタルタルステーキは、ヨーロッパにも渡り食べやすくするために
火を通して食されるようになりました。
その地とは、ドイツのハンブルグ・・・そうです、ハンバーグです。
日本人の大好きなハンバーグ。このルーツも タルタル人だったんですね。
そして、ハンバーグも もともとは馬肉だったのです。
チンギス・ハーンが1206年に創設した遊牧国家の「食」が、
いまこうして私達に馴染み深いメニューとして食卓に上ってるんです。
海を越え悠久の時を経て繋がった食文化。と思うのは大袈裟でしょうか?
いーえっ。
子供の頃から大好きだった、馬肉料理もハンバーグもあまりにも当たり前すぎて
どこの誰が作った料理かなんて考えないほど、家庭に馴染んだメニューだからこそ
46歳になった今、こうしてそのルーツを知ったことで、とーっても感動しちゃってる私なんです。
馬刺し、馬肉料理は熊本の食文化だと ずっと誇りに思っていましたが
その馬を食すことは何処からきたのか?というところとは未だ出会ってなかったんですね。
だから、きょうは私にとって馬刺しとハンバーグに、あらためて出会えた記念日。
そんなお話しのなか、J・嗎さんは淡々とお料理を作り続け・・・
作ってくれました。
ハンバーグ!!!
う・・・うれしぃ。
お・・・おいひぃ。
荒く刻まれた馬肉の味が、火を通したことでふくよかな味になり
ピクルスやケイパーの酸味が馬肉のそれをますます引き立てています。
こんな美味しいハンバーグ、生まれて初めて食べました。と、
あたしとあろうものが、感動しすぎて手足バタバタ状態で頂いてました。
「ソーデスカ!ソンナニヨロコンデモラエテヨカッタデス!」
と、
J・嗎さんは「ダッタン人の踊り」を口ずさみながらモンゴルへと帰っていかれました。
とさ。
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