CATEGORY 【割烹 尾だ鞠】
2006年10月21日
冬瓜
J農園より届いた冬瓜で、中華風スープを作ってみました。
肌寒い夜には ぴったりの優しい味です。
レシピ・・・
干し海老を お酒(紹興酒or日本酒)で戻して、干ししいたけは ぬるま湯で戻したものをスライス。
冬瓜は、皮を剥いてから食べやすい大きさにスライス。
お鍋に、冬瓜と 干し海老、干ししいたけと、それぞれの戻し汁を入れ、
そこに、ひたひたになるくらいのお水も入れて中火にかける。
沸騰しかけたら、火加減をとろ火にして 薄口醤油で味付けをします。
しばらくこのまま ことこと煮込んで、仕上げに片栗粉で ゆるいとろみをつけましょう。
ここに春雨を 入れれば、これまた美味しい春雨スープになりますよ。(^^)
私の作る分量は、いつもアバウトなので 色々試してみてくださいね~。
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2006年10月17日
パンチエッタ第二弾
こぶた畑より届いた、ばら肉。
第二弾の パンチエッタが完成しました。^^
この冬は、これでたっぷりスープを頂くことにしませふ。
とりあえず完成祝いとして、お味見を。。
スキレットでじっくり火を通すだけなのに、ガーリックもじゃが芋も すごく甘い♪
それにしみこむパンチエッタの風味のおかげで、他の調味料が必要ありません。
うふふのふ~♪
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2006年10月10日
黒の記憶
こわごわと・・・
Jに促されるまま・・・スプーンに すくって食べてみました。
ぱくっ。
・・・
あらまぁ・・・!
美味しいじゃないのさ。
でも、スプーンでモゴモゴ食べてると お口の中に濃い味が充満しちゃうね。
てことで
相性ピッタリだったのが、Sちゃんのミニ玉ねぎ。
これでまた食わず嫌いを ひとつ克服したことになるわ。
ありがと~J♪
さて、次は何にしようかしらね。ほっほっほ。
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2006年10月08日
にんじん
間引きものだから、にんじん本体がめちゃめちゃ小さくって可愛い!
瑞々しくて柔らかい葉っぱを つまんで食べてみると、
春菊に似たほろ苦さと、なんとも言えない清涼感ある香りが口中に広がります。
そこで、この香りを味わうために にんじんご飯にしてみました。
といっても、
葉っぱと人参を下茹でしてから 細かく刻んだものに
胡麻とお醤油&お酒を足して炊きたてご飯に混ぜ込んだだけ。
もう一品は、掻揚げ。
アツアツの揚げたてに、お塩をつけて サクサクっと頂きました。
にんじんご飯も掻揚げも、どちらにも 新鮮なほろ苦さが残っていて美味しくて嬉しくなります。
季節のいのちを 頂いている・・・そんな 実感を 感じさせてもらえる幸せ。
Sちゃん&D君、いつも本当にありがとう~♪
この下の続きには、
人参の葉っぱにくっついてきた可愛い芋虫クンがお待ちしております。
虫系の苦手な方は、どうか間違ってもクリックなさいませんようにね。^^;
↓
へ?
ナンカヨウ?
ココンチノ ヒト、ボクヲ モスラ トカイウンダヨネ。
モスラ・・・ッテ?
カフェラ ッテ?
イヤ・・・
ニテナイシ・・・
ソンナニ ミツメラレルト
キンチョウシチャウナ・・・ボク。
アッ。
ミナカッタコトニシテ・・・
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2006年10月06日
南瓜の主張
J農園の南瓜を 蒸かして、塩コショウとマヨネーズを混ぜただけのシンプルサラダにしたら、その上品な甘さが際立って、おかずというよりデザートの一品になりました。
遊びに来てくれた友人が「コレ、焼いたらもっと美味しいんじゃない?」と私の食指を刺激する。。。
で、ココット皿に入れてオーブントースターへ。。
一口食べて・・・びっくりと同時に笑が込上げる。
お、、おいひぃい。。。
温かくして食べると甘さがより際立つかとおもったのに、
まろやかでなんともいえない甘味に変身してる。
これは、マヨネーズ効果?
う~ん、もちろん それもあるのだろうけど
それより何より、やっぱりこの南瓜がもってる本来の力強さなんだと思う。
「アタシはカボチャなのよっ!ちゃんと味わいなさいよっ!」
って、
カボチャの主張。
んなわけないか。((爆))
友人のお土産のカツサンドも美味しかった。
おまけ
J農園の大蒜。
ちょいと色っぽい三姉妹・・・みたいじゃない?
でも、普通にスーパーで売られている大蒜に比べると、とっても小振り。
(左の大蒜が普通に見かけるサイズ)
こうしてみると、かわいーでしょ♪^^
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2006年10月02日
長い一日
am7:30、携帯にかかってきた間違い電話に起こされてしまった。
それが、かな~り不愉快な電話で・・・ムカムカ!
まだ2時間半しか寝てないのに・・・再び寝る気にもならず、起床。
なかなか治まらないムカムカを もてあます己に「なんで?」と問うてみると
・・・空腹なのよ。と、即 回答。
もちろん ご名答。
解決の為に、ごはん炊いて 朝食の準備にとりかかる。
そうして朝ごはんを食べ終わった頃には、すっかり気持ちが落ちついてた。
人間て、空腹だと気持ちがささくれてしまうものなのよね。
しみじみ。
お腹が膨れたから、また眠くなるかな?と思ったけど、
デスク前で仕事を始めると 時間を忘れて、今度はいつのまにかお昼だ。
朝炊いたご飯で、おにぎり三種握ってぺろり。
食後の お昼寝しようっかなー?と横になってみたけど眠くならない。
家に篭っていても 良い案が浮かばないから調べ物ついでに図書館へ行くことにした。
図書館て、新聞や雑誌の今月号やらが 一度にたくさん読めるのも嬉しいよね。^^
平日昼間の まったり空間。
ぼおっと大きな窓の外を眺めてたら、家の縁側のことが気になりはじめる。
・・・10月に入ったから、そろそろカーテンに替えなきゃ。
・・・でも、一体いつから使ってるのか あのカーテンレール。
・・・随分ガタついて、レールの部品が壊れて無くなってるわよねぇ。
そうだ!これからカーテンレールの取替えしよう!
と、
夕方の ホームセンターへ。
シングルにしようか?ダブルにしようか?
ダブルならレースカーテンつけられるけど・・・家には似合わない?か?
うん。
似合わない。(断言)
以前に、長さ等 測っておいたので、そのメモを見ながら 4本のカーテンレールを購入。
帰宅後すぐに、簾を外して片付け 次に工具箱から 釘抜きとドライバーを出し、
釘で打ちつけてある 今までの古いレールの取り外しにかかる。
子供の頃から、釘抜きは大好きな仕事だったからね、
曲げて変な形に打ち付けてある釘も 結構スムーズに抜けたわ。楽勝よ。ほっほっほ。
それから、買ってきたカーテンレールを袋から取り出し・・・
取り出しながら、ぎくり・・・!
も、、も、もくねじ?!
そう。取り付けは一本のレールにつき、4箇所を 木ネジで留めるようになってる。
レール4本 X 4箇所=16箇所
木ネジは、私の天敵でございますの。。はぁぁ・・・途端に、お先真っ暗。
でも、もう前のレール外しちゃったし・・・。
やるしかないわよね。
一瞬、頭の中を
「SちゃんとD君に来てもらおうかしら?それともYちゃんがいいかしら?」と甘え心が過る。
でも・・・
でも、こんなことで あのコ達を呼んだら、また大笑いされるのがオチだわ。
木ネジが なにさっ!アタシにだって木ネジの1本や2本付けられるわよっ!!
・・・・・・16本だった。
いーんや!がんばるっ!!!
と、決意も新たにレールを持って立ち上がったアタシに また次の難関が立ちはだかる。
カーテンレールって・・・中空にあるものよね。
・取り付け位置の高さにレールを持ち上げる→必要手→ 2本 1本
・ネジを持つ→必要手→1本
・ドライバー回す→必要手→1本
私の手、2本。
さて、どうしよう。
足りない手のぶん、頭を使うしかないわよね。
で、閃いたのさ。
幸いにも、購入したカーテンレールが伸縮式のものだったおかげで助かった。
予定の長さよりも レールを長めに伸ばし、片方を レールと直角になる壁側の桟に引っ掛ける。
でもって、反対端のネジ部分を レールごと手で支えながら留める。
完璧!
と、
ほっとしたのも束の間。
きっと皆さんは、とっくにお気づきのことと思いますけどね・・・。
(-"-;)
木ネジが入らない。。。
私の力じゃ 入らない。。。
そーよ。
もともと これが問題なのよっ。
気をとりなおして、トライしたものの、ネジは入って行かず 何度も下に落ちる木ネジ。
そのうちレールと木ネジを一緒に持ってる手が攣りはじめ、指が一本ずつ攣ってきた。(T^T)
あぁ・・・ダブルのレールにしなくてよかった・・・。
ぜぃぜぃ。。
そうだ!
虫ピンで細い穴を先に開けてやれば、ネジの先端が入っていけるじゃないの。
と、虫ピン出して導穴を開けて再度挑戦。
成功!大成功!やっと一本目の木ネジが留められた~。
ううう・・ここまでの時間、約20分。残りあと15本。
いったいこれは、何のご修行なんでしょうかね?
(・_・、
そして
すべての木ネジを留め終えたのは、9時近く。総所要時間2時間半。
汗びっしょりで、手、肩、腰がバリバリ。
とりあえず・・・お風呂だ。
天国のような湯船に たゆとうておりましたら、やっと眠気が。。。
でも、ここで眠ったら、ぶくぶく沈む.。o○
必死でお風呂から上がり、ビールをグビっと飲んだところで・・・お腹がぐぅ~。
ありゃ。
これじゃ また眠れなくなっちゃうよぉ。
だけど、今から外に食べに行くのもかったるいしビールも飲んじゃったし・・
お腹空いてるんだから何でもいーや。と、冷蔵庫を開けたら、サンマが入ってた。
じ~っ・・・と、サンマを見てたら・・・突然、焼きサンマ寿司が食べたくなってしまいました。
友人の永田砂知子さんから頂いた徳島産のすだちもあるし。
すだち・・・焼きサンマ寿司にかけたら美味しいわよね。
決まりっ。
ご飯を炊いてる間に、秋刀魚を三枚におろして塩焼き。
ついでに塩サバも焼いてお寿司にしてみよう。
これまたついでに、ご飯に混ぜ込む大葉を刻んで 寿司酢の準備。
押し寿司の型がないから、巻簾とラップで代用しちゃえ。
赤だしもできた。
あぁ、私ってば・・・
疲れてるはずなのに・・・
お風呂の中では眠かったはずなのに・・・
どうして、こうも食欲に抗えないの?
どうして、こんな時だけ手際よく動けるの?
・・・・
1時間後、
焼サンマ寿司3本、焼塩サバ寿司1本完成♪
すだちを絞って頂きました。大変おいしゅうございました。あぁ・・・しあわせ。
これ、今度作るときは、
寿司飯に、大葉の他 ガリを刻んで混ぜてみようと思います。摺り胡麻も入れよう。
こちらは、焼塩サバ寿司。
これはこれで結構、美味しかったんだけどね。。
でも塩サバよりも、生サバを塩焼きにしたものの方が もっと美味しくできそう。
次はこれでやってみよっと。
ふぅ。
おなかいっぱい。
あとは寝るだけ。
長い一日だったわ・・・。
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2006年09月27日
BAR TIME
さて、久々に 尾だ鞠亭のBAR TIMEでございます。
今夜のシングルモルト
KNOCKDHU ノックデュー 21年 57.5度
濃厚なメイプルシロップを思わせる甘い香りはとても まろやかで
ゆっくりとスパイシーさが顔をのぞかせ・・・ながいながい余韻に続く至福の時~。
ちなみにノックデューとはゲール語で“黒い湖”の意味だそうです。
さて、おつまみは・・・
ゴルゴンゾーラ、オリーブ、ワイルド・ベリー・ジャム、自家製セミドライ・トマト。
それを 軽くトーストしたパンと共に頂きました。(このパンとジャムは妹お手製よ^^)
エリンギとエシャロットのバター・ソテー レモン風味
すっかりおなじみ・・・尾だ鞠特製コロッケ
食後でお腹いっぱいだし・・・と、ありあわせで揃えたおつまみ。
だけど こうして写真を並べてみると、これで充分 一食分あるわよね。。
飲めば飲むほどに お腹が空く私って。。。
天高く・・・・・
・・・肥えたいわ
はぁぁ。
冒頭写真の お答え。
なんて、書かなくてももうお気づきですよね。^^;
はい。グラスについた水滴を 接写したものでした。
水滴というより・・・水の彫刻みたい。
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2006年09月15日
さくらえび
本日の尾だ鞠亭、メインは季節ものの桜海老でございます。
駿河湾でしか獲れない桜海老。
以前食した生桜海老の美味しさが忘れられずに、お取り寄せしてしまいました。
...が!
今回届いた桜海老の身の大きさにびっくり。
桜海老って、もっと小さな身というイメージがあったけど...
一尾一尾にしっかりとしたプリプリ感があって、とても甘くてびっくり。
桜海老の御造りも良いかも。
と...。
まいったか。(殴)
生桜海老を堪能したあとは、掻き揚げ。
掻き揚げにしてもしっかりと海老の香りがしています。
藻塩をつけて頂きました。
そして・・・
仕上げは、掻き揚げのお茶漬け!
揚げたての掻き揚げをサクサク崩しながら、アツアツのお茶漬けで頂きます。
あぁ。。。なんて幸せなんざんしょ。
だけど
やっぱり私って、欲深いオンナなのよね。
お茶漬けがこれだけ美味しいんですもの。
生の桜海老だって・・・ごはんと合うはずよね。合わないわけがないわよね。
生の桜海老には生の卵が合うわよね。。きっと。
これって、反則?
あぁ。。。だめ。がまんできない。ゆるして。
ごめんなさいね。ほっほっほ。(殴)
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2006年09月04日
おうちごはん
昨日は、京都からお友達が来訪してくれました。
お仕事&新車の慣らし運転ということで...おつかれさま~!
ご宿泊は、もちろん尾だ鞠亭ね。^^
三ヶ月ぶりの再会。ハグハグ。
さて、お食事は外食?どうしようか?と、前々日から考え始めておりましたが
時間を気にせず、ゆっくり食べて飲んで のんびりして頂きたくて...
尾だ鞠亭のおうちごはんセットに決定♪
この日記を愛読(?)してくれてる友人の為に...ここに既出のメニューを取り揃えましたのよ。(笑)
もう見飽きた方もおいででしょうけど....続きをご覧になります?
また....やっちゃってますけどね。。うふ。
ゆで卵、ゴーヤ、モッツァレラチーズの糠漬け三種。
ひとくちコロッケ、トウチ蝦
豚しゃぶ・おろしポン酢添え。
お肉の旨味を逃さない工夫.....おわかりかしら?
豚しゃぶ・焦がしバター風味。
友人の大好物の鶏肉に、J農園のお野菜をたっぷり食べて頂きたくて....
滋養鶏と季節野菜のスキレット・グリル。
こうすることで、それはそれは繊細な口当たりになりましてね
ポテトが....お口の中で ふんわり溶けてしまいますのよ。
この他にも 定番の餃子などなど。
今回のお料理に使用したお肉は、すべて こぶた畑のお肉でした。
餃子、コロッケ=ひき肉
豚しゃぶ二種=肩ロース肉
そして、ゴーヤに玉ねぎはJ農園で、
マッシュポテトのじゃがいもは、Sさんのもの。
皆のエネルギー溢れる食材からは、美味しい元気もいっぱい溢れています♪
大好きな友人達にも、是非是非食べて欲しかったものばかり。
(^-^)
おなかいっぱい♪
そして、真夜中のコンビニツァーもございました。
アイスキャンディかじりながら夜道を歩く妖しいオトナたち。。
アイスのあとは、線香花火。
ん?
最近、同じようなコトが...あったよーな記憶が.....
デジャヴ?(違 )
朝まで飲んだ記憶も同じだわ。
うふ。
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2006年08月30日
海老好き
大好物です。
海老の豆豉炒め
私、やっぱり海老が好きなんだわ。と、再確認。。(蟹も好きよ)
じつは私、昔むかし
とある海老養殖会社のご子息とお見合いしましてね・・・
お見合いの話が来た時点で、その気もない私は お見合いなんかする気もなくお断りしたんです。
でも、仲人さんが
「せっかくだから、アチラご自慢の車海老だけでも食べてから断ればいいじゃないの」と
仰いましてね、
ええ、行きましたわよ。簡単に。車海老に釣られて。
だって、ただの海老じゃないんですもの。。車海老よ。
大好物の ひとつだったんですもの。
数日後、
お見合いの席には、期待の車海老のフルコースが座卓一杯に並んでおりました。
嗚呼!これよコレ!なんて素敵な光景!
そこには車海老しかいないの~♪
車海老だらけ。
車海老三昧。
車海老天国。
酒池海老林。
この光景を見るために、これをお腹に納めるために・・・当日早朝から
ここぞとばかりに、私に晴れ着を着せて飾り立てる母に文句も言わず、
どんなに帯を締め付けられても、帯の間にタオル一枚忍ばせてガマンした私。
死ぬほど海老を食べたいが為に捨てたわ。>自尊心。
ここまでして 当日ココに、車海老が並んでなかったら お膳ひっくり返してたと思う程に、
私の情熱は車海老に注がれていたの。
お見合い開始
・・・仲人さんが色々喋ってる間も、私の目は海老に釘付け。
お願いだから・・・はやくしてっ!
私は海老を食べに来たのよ!食べたいのよっ!海老っ!というオーラを 発散し続け・・・
それに気付いたのはアチラ家のお母様でした。さすが女将。(お母様がこの料亭の女将デシタ)
「まぁま、お話は食べながらの方が弾むでしょうし、そろそろ頂きましょう。」
ということで、私の食指は留まることを忘れ・・・
お喋りには、相槌だけは忘れずに・・・(仲人さんとの交換条件)
ひたすら食べました。
帯の間のタオルも 中座して抜き、食べ続けました。
だって、天ぷらにしても塩焼きも煮物も しんじょも、その火の通し具合が抜群で、
海老の香りが不思議と強烈じゃなく その身の柔らかさが「どうすればこんなに柔らかく火を通せるんですか?」と聞いてしまう程、美味しかったんですもの。
もちろん、お寿司も 特製海老しゃぶも堪能しました。
海老の踊りは、 女将が剥いて下さる前に 自分で剥いて食べ始めてしまいました。
この活き身がまた なんともいえずに甘くて、私は感嘆の声を上げ続けましたの。
女将も仲人さんも、「これも如何?」と御自分の分を差し出して下さいましたけど・・・
でも、もう本当にお腹一杯だったから お断りしました。
そしたら、それは全部 お土産に包んで下さいましたわ。ほっほっほ。
あぁお腹いっぱい。
なんて幸せ。
至福のひととき。
にこにこ。
この日一日で、一生分の海老を頂いた気がします。
ごちそうさまでした。
「じゃあそろそろ、若いお二人だけでお茶でも飲んできたら?」
って、定番の台詞が聞こえて我に返った私。
その定番台詞が いまこの現実に、
自分が言われてるってことが可笑しくて・・・ぷぷっと噴き出したら一斉大爆笑。
(私が始めて笑顔の対応したことに、皆さんホッとしたのだと、後日判明。)
で、初めてこのとき、私はお見合い相手の方をまじまじと見たような気がします。
覚えてないけど・・・、顔。
定番のお庭散歩とティータイム。
でも、何を お話ししたか・・・覚えてないけど・・・、話。
アチラがとんでもない成金&悪趣味ボンボンだった事に呆れたのだけは覚えてる。
だから帰宅後に即、仲人さんに お断り。破談。
すると、
「断ってもいいから、海老料理だけでも食べにいらっしゃい」と言ってた仲人さんてば、
「どうしてこんなに良いご縁を断るの?!断る理由が無いじゃないの?!」と、手のひら返し。
あるわよ。
断る理由なんて。いくらでも。と、ブツブツ言ったら
「正直に言ってちょうだい。どうしたの?何か気に入らないことがあったの?」と言うから
正直に・・・
「だって、あのヒト馬鹿だもん。私、嫌いなんです、馬鹿。
お金持ちの親に甘やかされただけの ただの馬鹿。あんな馬鹿。」と、バカバカ馬鹿連呼。
「そんなにバカじゃ仕方ないわね。。」と仲人さんも諦めた。
だけど、ウチの母はしばらく
「バカくらい、ガマンできないの?海老食べられないのと どっちが嫌?」と、ほざいておりました。
でもって、
「そりゃアンタはいーわよね。死ぬほど食べたんだから。」と、ブツブツ。
はい。
食べましたとも。死ぬほどね。ほっほっほ。
それから数日後、仲人さんよりお電話。
アチラのお母様(女将)が「どーしても!ウチの嫁に来て欲しい!」と諦めきれないとのお話し。
女将は、お見合いというシチュエーションを 全く無視した私の食べっぷりがお気に召したご様子。
普通じゃない私を気に入った女将に、普通に断っても諦めそうにないと判断した仲人さん、
私の「馬鹿連呼」を そっくりそのまま伝えたそうな。>最終兵器。
しかし・・・
その最終兵器の馬鹿連呼爆弾までもお気に召したご様子で・・・。
「うちのバカ息子に、バカって言えたヒトは今までいなかった!ぜひウチの嫁になって!」って・・・。
この・・・ 馬鹿親子。
てことで、私はその後一切のラブコール(from女将)を シャットダウンしましたの。
アレ以来、この二十数年間・・・
海老を見ても、さほど食したいとも思わずに過ごして参りました。
でも、最近また海老好きが復活。
私が あの時食べた海老・・・一生分じゃなく、25年分だったのね。
四半世紀分。
意外と少なかったわね。
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