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2007年07月25日

阿蘇へ

朝からホテルを出た途端、ものすごい湿気と熱気に取り囲まれる。
その包囲網に抗えず、ホテル待機のタクシーに3歩で乗り込む。
あぁ・・思い出した。この盆地特有の暑さ。。
気分が悪くなりそうな蒸し暑さ。朝だというのに悠に30℃を超えてるし。
蒸しアワビの気持ちが分かるよーな、分かりたくないよーな。(意味不明)

そういえば昨日も、歩いて10分の距離をどう頑張っても歩けなくなって途中でタクシー拾ったんだった。
熊本はタクシー天国。街中にタクシーが溢れてる。ちょっと手を上げればすぐにタクシーやってくる。
そう、この暑さの中をてくてく歩いているのは10代、20代のコばかりよ。
子供や、中年超えのアタシらは日中の屋外に出るのは自殺行為と言われております。
ワンメーターでも、喜んで乗せてくれる熊本のタクシーは移動式有料クーラー室といったところでしょうか。
(因みに、夜の熊本は 代行天国。)

私がタクシーで向かったのは熊本駅。そこから豊肥本線で両親の待つ阿蘇へ向かうつもりだけど、
特急の時間に間に合わず、次の電車まで1時間もある。なんと、2両編成。。

豊肥本線は、阿蘇の外輪山を越えて カルデラ内に入り その平原を走り抜けます。
そしてまた外輪山へ上りながら、いくつかのトンネルを抜けて阿蘇を越え、豊後竹田を通り、終点の大分駅へ。
途中、立野駅での名物・スイッチバックは昔のままらしい。(昔乗った時はSL列車だったけど。^^;)
沿線風景は御殿場線にも負けぬローカルさ。

さて、
目的の「宮地駅」まで1時間半。時間潰しに、何か食べておこうと駅のレストラン街へ。
否・・レストラン街って表示はしない方が親切かも。と思う程、店が少ない。てか、無いに等しい。
地元人としては、駅から少し離れたところに美味しいお店があるのは知ってるのよ。
だけど、この暑さの中に飛び出して行く勇気が、無いんです。皆無です。
てことで、数少ない店のウィンドウを 虚ろに覘いてると・・・
「馬丼」なるものが目に飛び込んできた。

「馬丼?・・・うまどん?・・まどん?・・・・ばどん?」

もうっ、
わけわかんない名前つけるから、店頭で固まっちゃったじゃないのさ。

他のメニューはどれもこれも知ってるものばかりで、どう見ても私が知る以上の美味しさは期待ゼロ。
ならば、見たことも食べたことも無い「馬丼」に挑戦してみるのも悪くないわよね。あたしはチャレンジャー。
だけど、
お店のお兄ちゃんに「これ、美味しい?」と訊いてみたのって・・・往生際が悪いかしら。
でも、「美味しいですよ!」と爽やかな笑顔が返ってきてちょっとホッとしたのよ。

ホッとしたのに。。

美味しいですよ。って言ったのに。。

目の前に出てきた馬丼。

甘辛に炊かれた馬肉だけは、とても柔らかくて美味しゅうございました。
半熟状態のとろ~り卵が、甘辛タレにも馬肉にも絡まったら丁度良い加減だったのではないかと・・想像。
現実は、卵に火が通り過ぎていて、馬肉のたれを弾いて味がばらばら。


嗚呼・・口惜しい。馬肉が美味しかっただけに余計に口惜しい。
これは自分で作るしかないってことよね。。

投稿者 ゆみ@尾だ鞠 : 2007年07月25日 00:00

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