で、
しばらくぶりに会うドクター。顔を見るなり
― どうも~♪
・・・って、このヒトは 相変わらず軽い。
このドクターに初めて診てもらった数年前、
病状解説から始まり、最初から強い抗生物質は出せない理由、
1週間以上同じ抗生物質を使えない理由を 長々とレクチャーされた。
結果、その時は 各種抗生物質が効かずに 弱いものから強いものへと順々にのまされたのよね。長々と。
そのたびに
― あれ~?効くはずなのに変だな~?今度こそガツン!だったのになぁ。
・・・て。
しかし、薬が強くなっていく度に治療も長引き 「どこが、ガツン?」と、私の視線は冷ややかに。
でもまぁ、最初から強い薬を出さないのも出せないのも、
一応 ちゃんと納得できてたからね、クール視線は ご愛嬌ってコトよん。
さて、今回は・・・。
私の血縁家族の病歴の問診から始まりました。
答えてたら、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、癌三個。と、病気持ちは私の母方ばかり。
― こりゃアナタも遺伝子持ってるね。気をつけないとマズイですよ。太らないようにね。
はぁ。
― 体脂肪率は・・・え?17?ちょっとー!もっと太んなきゃマズイでしょ!
さっきは太るなって言ったくせに。いったい どっちよ。(-"-;)
んで、父方の病歴を聞かれて、兄の病歴を聞かれて・・・
何年前のことまで聞くのよ?ってくらいに、記憶から 搾り出す。
最後に私の病歴。外科手術2回、急性肝炎、肺炎、子宮内膜症。あとは・・と思い出してたら
― 鉄性貧血、日光過敏症もあるでしょ。
(知ってるならきかないでよ。と思いつつ)それも関係あるんですか?と訊ねると、
― 薬を処方するのに、他の病原をマイナス誘引するものは出せませんからね。
とのこと。
なるほど~。お医者さまみたいですね。と突っ込んでみた。(^o^)v
それからやっと、前々夜に起きた症状と、行った応急処置を私が説明。
その説明が終わるや否や
― もう!それ、ベストな処置ですね!それ以外無いってくらい適切!
と絶賛なさる。
― だから、ほらみて!
と、私の採尿検査の試験管を見せられる。(見てもわからんて。)
― 血液反応は出てないし、白血球数値もナンタラ数値も、もう全然OK!
え?じゃあ治ってるんですか?
― 治ってませんよ。
は?
― ほらみて。試薬入れると・・・ほら!泡立つでしょ?これは細菌が死んでないってこと!
さっき、全然OKって言ったじゃないですか・・・(-"-;)
― 血尿に比べりゃ全然OKでしょ?
そりゃそうですけど。。
― しっかし、相当痛かったでしょ?よくガマンしましたねー。
だって、真夜中ですもん。
― なーんだ。救急車乗ればよかったのに~。
乗れば・・・って、なんか違う気がするんですけど・・・。
― そうですか?だけどねー、いやホント、ベストな処置でしたね!
ですよね。よかった。
― 水がぶ飲みで洗い流す!こんな適切な処置、なかなか出来ませんよ!
・・・・
― いやー、すばらしい!
・・・・・・・
― ・・・・・・。
!
ええ、そりゃもう センセが教えて下さった処置ですから~。
― あはは~!そうなんですよ。これが一番良い方法なんですよー!
私たちの会話を聞きながらも ただ1人、ポーカーフェイスだった看護士さんが
ぷっ。
と吹き出したの。私はみたわよ。
それから、ようやく薬までに話が及び、
今回も弱い抗生物質から出そうとした ドクターに、
「前回のこともありますし・・・あまり弱いのは効かないような気が・・・」と、ひとりごちてみた。
すると、カルテの前頁を捲りながら、しばしの沈黙後
― そうねー、あなた前例があるからねー。一番強いのでいっちゃおっか?ガツン!て。
でた!((爆))
― 疑わしきは罰する。って言いますしねー。
ん?
なんかこの状況では微妙に違う気もするけど・・・。ま、いっか。
さいごに、「最近、しょっちゅう足が攣るんですけど」と言うと
― アナタのは、まちがいなく鉄欠乏性貧血なんだから、薬飲みなさい。
と、お医者様らしいお返事。
でも、診察室を出る私の背中に
― お大事に~♪サプリ飲んでね~。
ですと。
奥田 英朗著作の『イン・ザ・プール』 って小説を読んだことあります?(伊良部シリーズ)
最初の挨拶といい・・・似てるんですよ。この軽さ。
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